Deep Sorrow 6

これはDeep Sorrow5の続きです。

ハボック、今回暴走(?)気味です。


「中尉、もう一度…大佐に会いに行きませんか?」

執務室で書類の決裁をしていたリザの元へ来たのは、フュリーだった。
眉を下げて、困った表情をしている。

「……フュリー曹長?」

「今の中尉は、見てられません。最近、睡眠をとっていらっしゃらないのでしょう?」

フュリーの言葉に、リザは思わず言葉を濁す。 確かに最近は充分に睡眠をとっていない。 だが、必要な分はとっているつもりだった。

「そんな事ないわよ。ただ、仕事が溜まって行けないだけよ?」

苦笑するリザに、フュリーはますます困った表情になる。

「……それにね」

「はい?」

「自然に戻るまで待つって決めたの」

「中尉…」
強いんですね

口に出しそうになったフュリーだが、あえて何も言わず口を閉ざす。

「この3年間、ずっと待ち続けたから…やっと見つけ出せたから、それだけで充分よ。これ以上は欲、言えないし…」

微笑んでいるつもりだろうが、苦笑している。 本当にリザは、それで満足しているのだろうか?

「中尉……」

「中尉っ! 大佐の所に行きますよ」

フュリーの言葉を遮って、執務室へ入室したのはハボック。

リザとフュリーは驚いた表情で、ハボックに視線を送った。

「ハボック少尉…」

呆れたリザの声。しかし、ハボックはそれをものとせず、とびっきりの笑顔を向けて、リザの腕を引っ張った。

「ちょっ、ハボック少尉っ!?」

リザの有無を言わせず、強制連行した。

「今、裏に車用意してますから」

「そういう事では…」

「……大佐に会いに行くんすよ」

何を言っても、無駄だと悟り、リザは大人しく連行された。

裏にでると、無理矢理車の中に押し込まれた。 リザはこっそりため息をついて、ハボックを恨めしく睨んだ。

「こうでもしないと、会いに行かないと思ったんすよ」

リザの視線に気付き、ハボックは苦笑しながら、タバコに火をつけた。

確かにハボックの言う通りなのだが…。



場所は東方司令部。
軍用品を、そこら辺の道端に停める訳にはいかなかった。

車か降りようとするリザの手を掴み、遮った。

「ハボック少尉? どうかしたの」

「もしも…もし、大佐の記憶が戻らなかったら……」

ハボックの震える声、まっすぐに見つめる視線。

「…………」

「大佐の事は諦めて、俺と付き合ってください…」

「え…ハボック、少尉?」

大きく見開き、言葉を紡げずにいた。 身体が震えて、強張っているのがわかる。

「あ、すいません…でも、俺は本気っすから」

手を離しても尚、まっすぐ見据えるハボック。

「……大佐の所に行きましょうか」

やっと言葉に出来たものは、ハボックにとっては、辛く拒絶されたようなものだった。 だが、ハボック自身焦っているわけではないから、いつものあどけない表情で受け答えしていた。




アトガキ
ハボック、暴走しすぎですよ。 まさか、こんなに早く告ってしまうとは…

いや、まぁいいか(笑)
ロイアイ←ハボでした…。

余談ですが、これはケータイからアップしました★
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