Deep Sorrow 12

クライマックス間近のDeepシリーズでっす。
今回、いつもに増して、リザちゃんピンチですよぉ;


マスタング大佐殿に一言(笑)
さっさと記憶戻しやがれっ!!
と、伝えたいです…。


「ここで降ろして」

場所が場所なので、リザは軍用車で目的地まで、送ってもらった。
降りると、司令部へ戻るように伝えた。

銃を構えながら、工場の中へ入って行った。
薄暗く、水滴が落ちる音だけが聞こえる。

「俺はマスタング大佐だけ、来るように言ったはずだ」

不意に聞こえた声に、リザは銃を向けて、視線を送った。
数人の部下を慕えた男が、エリシアの腕を引っ張っている。 涙で腫れたエリシアの顔は、いつものような笑顔は見る影っもない。

「エリシアちゃんを離しなさい」

静かに怒りを込めるリザ。 その声にエリシアは、笑顔をつくった。

「こっちの質問が先だ。マスタング大佐はどうした?」

怒りをあらわに男は、リザに問う。

「死んだわ。三年前の事故で…」

嘘は言っていない。記憶を無くしたロイは、死んだも同然だから。 それに今は軍に在籍していない。

リザの瞳は嘘を言っていない。それを真実だと知ると、階段を降りてリザに近寄る。

「だったら、貴様は奴の何だっ!?」

「私は…大佐の、いえ。准将の副官だった者」

「それで自分を身代わりにして、このガキを返せと? たかが副官ごときに、このガキは……」

「私が、彼の…ロイ・マスタングの女だとしても?」

静か発するリザに、男は驚いた表情を浮かべた。 そして薄気味悪い笑みを浮かべ、リザの頬に触れた。

「……名前は?」

「リザ・ホークアイ」

抑揚のない声。
触る手を欝陶しくみつめるが、嫌悪感を出さずに。

「信じてやろう。このガキの代わりに、お前を可愛がってやる」

エリシアを離し、リザの唇を奪った。

「リザお姉ちゃんっ!!」

泣き叫ぶエリシアに、リザは優しく微笑む。 視線を扉に向けた。

――逃げて…

戸惑うエリシア。だが、リザは言葉なく、逃げるように足す。
エリシアは頷き、その場から逃げた。

「さて、色々情報を聞き出したい」

相変わらず薄気味悪い笑みを浮かべた男は、リザの肩を抱き階段を上がった。



「メディオンさんっ!!」

先程と変わらず庭で、娘と遊んでいたメディオンは、ハボックに視線を向けて、人懐っこい笑みを浮かべた。

「少尉さん、息を切らして…何かあったんですか?」

ハボックのただならぬ様子を見て、何かあった事を悟るメディオン。 暢気な彼に怒鳴りたくなる衝動を押さえ、口を開いた。

「中尉が…今一人で、誘拐犯の所へ乗り込んでます」

震える声。 メディオンは大きく目を見開き、持っていたボールを落とした。

「今、あんたの力が必要なんすよっ!!」

メディオンの腕を掴み、揺さぶるハボック。 しかしメディオンは困惑するだけで、口を開かない。

「中尉は、あんたの身代わりで一人で乗り込んでるんだっ!! あんたの親友だったマース・ヒューズ准将の子供を助ける為に…一人で…闘ってるんですよ」

「少尉さん…」

「それに、中尉は…彼女はまだ、あんたの事…好きなんすよ。未だに忘れられなくて、囚われてるんだよ…」

だんだんと小さくなる声。 だが、掴んでいる手は強さを増す。

「ハボック少尉っ!!」

背後から聞こえた声に、それがファルマンだと知る。 隣にはブレダもいた。

「あの子は?」

振り返るハボックに、ブレダは「保護した」とだけ伝えた。

「な、何をやっているんですかっ!?」

家の中から出て来たエナに、ハボックはため息をついた。視線をメディオンに戻すと、辛そうな、苦しそうな表情で詰め寄る。

「今、あんたの力が必要なんすよ…彼女を助けてやってくれよ…」

「彼女を…私が?」

「あんたじゃなきゃいけないんだよっ!!」

「私には…無理だ。そんな力は、ない」

その言葉に、ハボックの怒りは限界を切った。リザから預かった発火布を握りしめ、その拳でメディオンの顔を殴った。

倒れ込むメディオンに、エナが近寄りハボックを睨み付けた。 それをものともせず、メディオンに視線を向けたまま、発火布を投げた。

「あんたの口から、そんな言葉は聞きたくない。本当の無能になっちまったしな…」

怒りを押さえきれずにいるが、その中には悲しみも含まれていた。

「あなた、大丈夫?」

メディオンを心配するエナ。 だが、視線を合わせず発火布を見つめた。

「…………」

「あなた…」

メディオンは立ち上がり、ハボックの肩を掴んだ。



「何から聞き出そうか?」

薄気味悪い笑みを浮かべた男は、リザを視姦しながら考える。

「……軍の重要秘密を聞き出すには、どうすればいいか?」

「…………」

「薬や、拷問は効きそうにないな。そうなるとやはり…」

リザの身体を抱き寄せ、再び口を奪った。 開きかけた口に舌を侵入させ、中を掻き回す。
その気持ち悪さに、男の舌を噛み切りたい衝動にかられた。

唇から離れると、リザの耳元で囁いた。

「身体に聞くしかないよなぁ? 中尉ちゃん…」

男の息遣いが伝わり気持ち悪さが、倍増する。
スプリングの効かないベットに、押し倒され男に覆いかぶされる。

心地悪さにリザは、顔をしかめた。

「そんな顔は、いつまで続くかな?」







アトガキ
なんか、うちのサイトのリザちゃんって、大佐以外の男性に強姦(字合ってます?)されそうになってますね。

まぁ、これも愛故って事で目を瞑ってやってください(無理ですか…)

今回は、ハボックキレてますね。 しかも、上官を殴ってますよ(汗) BGMは…“静かな夜に”? ジャンル違ってても、気にしません(しろよ、私)
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