はい。Voice…シリーズの更新になります。
そろそろ、核心に近付かないとです(汗)
寝室の掃除をしていたリザは、ふっと考えた。
――あの時、彼女は何であんな話を?
『私の初めては、好きな人だったの。相手も初めてで、とっても痛かったわ…でも、すごく幸せだったのよ』
聞きたくなどなかった。 自分の初めては、見知らぬ男達だった…名も知らぬ…。
何故、あんな目に遭わなければならなかったのか?
自身にも隙があったが…だが、あんな手を使われてはっ…
『たっ、助けてくださいっ!!』
『――!? 何かあったんですか?』
衣服が乱れ、泣いている女性が、リザの元へ走って来た。
明らかに暴行を受けたのだろう、頬が赤くなっている。
『とりあえず、司令部で話を聞きますので…』
『わ、私の…恋人が…今…』
途切れ途切れに言葉を紡ぐ彼女の肩をそっと抱きしめて、リザは彼女の言う通りに道を進んだ。
遠くから聞こえてくる、罵声と悲鳴。確かにその場所だ。
銃を構えて、影からそっと様子を伺った。
(……人数が思ったより多いわね。一度大佐に連絡をっ)
背を向けた瞬間…
鈍器で頭を強打された。 その後しばらく、意識が飛び、気付けばベットの上で縛り付けられて…
「――――っ!!」
持っていたホウキを落として、身体が崩れた。
大きな音を立てたせいか、書斎にいたロイが、寝室に向かって走ってきた。
「…………」
そうだ。あの時、あの時の女性は…
「リザ、大丈夫か!?」
「…………」
大丈夫、です。
苦笑するリザは、ロイの手を掴んで立ち上がった。
気付いた真実を打ち明けるべきか? リザは悩んでいた。
「どうかしたか?」
だが考えた末、リザは言わなかった。
横に首を振り、何事もなかったように掃除を再開する。
まだ、核心がなかったのだ。 あの女性が彼女だという、決定的なものが…。
「…………」
「何もなければ、いいんだ」
ロイも多分、リザの異変を感じただろうが、言わないという一点張りならば、何を言っても無駄だと判断し、深く追求しなかったのだろう。
「…………」
ロイが出て行った事を確認してから、リザは自身の右手を見つめた。
銃を持つように、手を動かしてみた…が、震えるてしまい、形にする事が出来なかった。
銃に対する恐怖感からか? ずっと気になっていた事だ。 軍人ともあろう者が…ロイ・マスタングの副官ともあろう者が…聞いて呆れる。
右手をそっと左手で包み込み、静かに泣き崩れた。
ドアの向こう側から、それを見ていたロイもまた、きつく拳をにぎりしめていた。
アトガキ
ぼちぼち、核心を付いてきましたよ。特にリザちゃん。
最後の方の手の話。ずっと書きたかったネタです。 いや、ホントは最初の方にこの手ネタ(笑)を出す予定でした。
最後に…
大佐、ストーカーは止めようぜ?(激しく間違ってます)
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