はい、久々のLoveシリーズの更新になります。
とりあえず、本編へどうぞ(笑)
司令部に戻った後の、ロイの仕事のスピードは口では言い表せない程速かった。
今まで遅れがちだった書類の決裁も、神業の如く終わらせたのだ。
普通の人間ならば、確実に2、3日は掛かると思われるそれを、定時までの数時間でやってのけたのだから、すでに人間ではない…。
「それじゃあ、私は上がる」
「はぁ…」
きっちりと定時に上がるロイ。それを見送りながらも、何処か呆れている部下達。
コートを引っ掛けて、足早に執務室から退散した。
現在の時刻は5時。約束の時間まで、約2時間あるが…。
「そうだ。プレゼントを買わなくてはな」
思い立って向かった先は、いつもごひいきにしている、花屋だった。
「おや、今日はデートかい?」
「そうなんだよ。取って置きのを包んでくれるかい」
「はいよ。今回の相手は本命か?」
「……っ、良くわかりましたね」
苦笑するロイに対し、花屋の女主人は、不敵な笑みを浮かべ、額に指を当てた。
「女の勘ってやつさ」
「ははは。それは怖い」
「あんたにも本命が出来て良かったよ」
豪快に笑う女主人にたいしてロイは、苦笑するだけだった。
確かに今までの女性関係を振り返ると、ありえないまで…いや、凄まじいものだった。
気分によって変える女性達。レストランの日替わりランチのような扱いだったな…と振り返る。
「初めてのデートなら、シンプルなのにしておくよ」
「可愛い花だね」
「この花の花言葉わかるかい?」
不敵な笑みを浮かべる女主人に、相変わらずロイは苦笑するだけだった。
「愛しい人って意味だろう?」
「知ってたのかい? 男どもに聞くと、素っ頓狂な答えが返ってくるのに」
「ははは、錬金術の調べ物ついでにね」
「仕事とプライベートを一色たんにするなんてねぇ」
「女性を口説く為のテクニックも、日夜欠かさず考えているんだよ」
「そのテクニックで、その娘も落とすのかい?」
「それが、一筋縄じゃいかなくて」
「まぁ、あんたのような色男には良い薬になるわ」
二人で笑い合い、勘定を払おうと懐に手を入れたロイ。 だが、それを制止する。
「初デートなんだろう? 今日はいいから、さっさとおしゃれしに帰りな」
一見、良いアドバイスをしているように見えるが、ロイのような、容姿端麗な男が店の前にいては、商売にならないのだ。
店の看板にはなるのだが…。
自宅に着いたロイは、シャツを取り替えて、再びコートに袖を通した。
ワックス(あるのか?)を取り出し、前髪を書き上げた。
「こんなものかな?」
鏡の前でポーズをとってみる。気合いを入れて、いざ出陣っ!!
アトガキ
本文の中にもありましたが、アメストリスにワックスは存在するのか?という疑問がありました。
まぁ、そこら辺はスルーの方向で(笑顔)
最後の“いざ出陣”は、管理人の趣味ですので、気にしないでくださいませ。(どんな趣味だ…)
最近、戦国武将とかに興味がありまして…って、どうでもよい事ですね。
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